【開催報告】「楽しみながら防災を学ぼう!横綱町公園 レスキューフェスタ」2016年9月3日(土)~4日(金)
2016年9月3日(土)、4日(日)の2日間、東京両国の横網町公園にて、首都防災ウィーク実行委員会主催による「楽しみながら学ぼう!横網町公園レスキューフェスタ」が開催されました。当協会も共催・協賛団体としてイベントに参加いたしました。
「楽しみながら学ぼう!横網町公園レスキューフェスタ」
公式サイト:http://shutobo.jp/
本イベントは、過去の大震災の体験を学び、伝え、迫りくる首都大地震の被害を軽減するため、平成28年9月1日(木)~7日(水)、「第4回首都防災ウィーク」と題し、地域防災を推進するNPO法人等との共同主催により、様々な防災イベントが東京都墨田区横網町公園内で実施されるというものです。
横網町公園は、東京都慰霊堂があり、関東大震災で多くの人々が犠牲になった被服廠跡の一部が慰霊・記念施設として整備された公園です。
今回、当協会としては5つのブースを設けて、イベントを盛り上げました。
①日本エコロブルー株式会社 様(ながら防災カフェ)
空気から水をつくるってどういうこと?と、子どもから年配のかたまで興味を持っていただき、有事に水の供給がストップした時に、このウオーターサーバーがどれだけ有効かということを理解していただきました。「空気から飲料水をつくる」ウオーターサーバーを2台設置して、水素水、炭酸水素水、酵素炭酸水素ジュース、酵素水素ハイボールなどの販売を中心に、水素水の試飲もしていただきました。
②さくら工房 様(ながら防災カフェ)
自分の子どもたちに食べさせたいか否か、いつも自問自答しながら製品開発をしているさくら工房様には、今回は防災食を中心に販売していただきました。
おかんの考えたパパッと補える「おぎない食」は、保存食にも携帯食にも、そして防災食もなる便利な食材です。
お湯を150mlそそぐだけで、かんたん八穀米しらす雑炊や、日本初上陸の有機バナナとココナッツのオーガニックスナックなど、平時も有事も安心安全でおいしくいただける食材が並び、試食された方はそのおいしさに顔をほころばせていました。
③シィーエス株式会社(ドローンレスキュー・住宅点検)
ドローンレスキューの展示を行い、実際に見て触って身近でドローンを感じていただきました。ホバリングの実演も行いました。
災害現場では赤外線カメラを搭載して、瓦礫の下に埋もれてしまった人を探したり、物資を運ぶのに活躍します。
また、普段は住宅の点検時に人が立ち入れない場所などの検査を行い、住宅の修繕や耐震補強に活用されます。
④巨大シャボン玉・シャボン玉ランチャー
東京工業大学の助教の山崎詩郎様(シロー先生)に、防災を科学的に学べる防災青空サイエンスを行っていただきました。
ばねの振動波→地震の伝わり
板の共振 → 建物の倒壊
ペットボトルトルネード → 竜巻、台風、火災旋風
ダイラタンシー、チキソトロピー → 液状化現象
慰霊堂の前では慰霊の意を兼ねたシャボン玉ランチャーも行っていただき、子どもたちに大人気のブースとなりました。
⑤探偵レンジャーとグランピング
探偵レンジャーは、横網町公園内に複数のモンスターが侵入し、そのモンスターを探し出すというミッションのもと、公園内を探偵になりきって探し回ることで、安全な場所や、いざという時に利用できるものなどの知識を教えるという企画です。
親子連れや女子高生、中には5回も参加してくれた子どももおり、楽しみながら防災を学べたという嬉しい感想を多数いただきました。当協会理事であり防災士の渡辺徹理事が「ながら防災」をテーマに、「楽しみながら学べる防災」として、探偵レンジャーとグランピングを行いました。
グランピングでは、テント内に豪華なアウトドア用品を揃え、普段の家庭生活をそのままに、アウトドアで楽しく過ごすことを体験していただきました。
⑥「楽しみながらの防災活動について」講演
東京都慰霊堂内では、9月3日(土)午後、9月4日(日)午前と午後に講演会が催されました。
9月4日(日)午前の部には、当協会理事の渡辺徹理事が「楽しみながらの防災活動について」というテーマで講演を行いました。
渡辺氏の防災活動の目的は「未災者(災害はあったけど被災していない人)を作る」というところにあり、日頃から防災にふれてもらうという意図で、楽しく活動できる内容の紹介がありました。
そのほか、9月3日(土)午後のリレー講演会では、一般社団法人日本防災教育訓練センター代表理事のサニー神谷氏による「身近な生活における危機管理」の講演や、9月4日(日)午後の防災フォーラムでは「命を守るカギ=耐震化徹底激論!」として、中林一樹明治大学特任教授をはじめとした有識者の方々による議論が交わされ、過去の大震災の経験から、地域ぐるみで耐震化を進めることが被害拡大を防ぐ一番の手立てになるというお話などがありました。
当協会のブース以外では、本所消防署・消防団・少年消防団による煙体験ハウス、災害復興まちづくり支援機構による防災クイズ・防災なんでも相談、日本耐震グランプリ選考委員特別賞受賞の篠原進氏による家具固定実践講習、サニー神谷氏による災害時のペットレスキュー、防災安全協会による災害食グランプリ、視覚障害児囲碁大会&防災囲碁など、防災に関連する多数のブースが出展されました。
当協会では、今後も防災に関する活動を継続的に行ってまいります。